学校基本調査からみる学生数等

 前回、各種資料をもとに大学の学生割合などを算出しましたが、文部科学省から『学校基本調査』という統計が出されており、これが公式的な数値となります。
 こちらで作った数値には防衛大学校など学位が取得できる7つの省庁大学校も含んでいることから、そもそも多少が値が違うものとはなりますが、それを除いても若干文科省のデータと値がずれているようです。入力ミスでなければいいのですが…(汗(ミスが見つかればこっそり訂正しておくかもしれません。あしからず)。 
 で、ついでに学生の構成比に合わせて、同統計から教員の構成比も出してみました。
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 これによると、各大学での教員を本務とする教員数は合計で約18万人となっています。そのうち、私立大学の教員が57.3%と過半数を占めています。
 ここで、学生数を教員数で割って、教員(本務者)1人あたりの学生数をみると下図のとおりとなりました。
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 これによると、大学全体合計で、学部学生と大学院生を合わせて教員1人あたり学生数は15.5人となりました。国公私別では、国立大学では同9.3人、公立大学では11.3人、私立大学では19.9人となっています。個別の大学によって状況や体制は様々でしょうが、一般的な教育環境としては教員が受け持つ学生数が少ない方が良いといえ、国立と私立との間で倍以上違うというように、総論として国立大学のほうが教育環境が良いと想像できます。

 次に、学科系統別の大分類で学部学生数割合をみてみると、以下のとおりです。
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 大学全体では法学や経済学を中心とした「社会科学」が32.4%を占めて最も高い割合となっています。以下、「工学」が15.2%、文学・史学・哲学などの「人文科学」が14.4%、医・歯・薬・看護などを含む「保健」が12.2%と続いています。
 国公立と私立とに分けてみてみると、傾向が異なり、私立では「社会科学」が最多で36.7%を占め、それに続くのが「人文科学」の16.0%となっています。
 一方、国公立では「工学」が最も高い割合となっており26.1%を占めています。以下、「社会科学」が17.7%、「保健」が15.0、そして「教育」が12.0%と続いています。
 これらの大分類及び分野によっては中分類まで見つつ文系・理系とに分けてみました
 基準は以下のとおりです。今は文理融合だとか総合的なものとかも増えてきて、どうしても文理に決めきれないものは半々としました。もっとも、理系と文系とに分けるって日本だけの伝統的な分類で、もはや学問の展開の中で意味を持たないのかもしれませんが、ま、とりあえず。

〔文系・理系への分類の基準〕
文系:「人文科学」、「社会科学」、「家政」のうち家政学、「教育」(体育学を除く)、「芸術」(デザインを除く)、「その他」のうち教養学関係、教養課程(文科)、人文・社会科学関係、国際関係学関係。
理系:「理学」、「工学」、「農学」、「保健」、「商船」、「家政」(家政学を除く)、「教育」のうち体育学、「芸術」のうちデザイン、「その他」のうち教養課程(理科)。
なお、「その他」のうち、総合科学、教養課程(その他)、人間関係科学関係、その他については、文系・理系各々に50%づつ按分。

 この分類の結果は以下のとおりです。
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 結果を極めて大雑把にいえば、大学生全体の中で私立文系が2人の1人、私立理系が4人に1人、国公立理系が8人に1人、国公立文系が10人に1人って感じです。
 そして、文系:理系は6:4という学生数割合となっているようで、人数的には文系優位です。ただ、国公立については、理系のほうが多いということで、私立と傾向を異にしています。
 
 ともかく、私立の文系の学生が我が国全体の学部学生数の半数を占めて、大学生の中での最大勢力ということのようです。

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