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zoom RSS 専攻できる学問分野数と専任教員数の関係

<<   作成日時 : 2017/01/09 13:36   >>

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 昨年作成した専攻できる学問分野数専任教員数とについての関係性を作ってみました。
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 単純に考えると、専攻できる学問分野が増えるのに比例して教員数も増えるだろうと思われます。
 しかし、そう単純にはなっていません。
 集計対象とした783大学における直線回帰を取ると、1つの大学あたりで、
 専任教員数=学問分野数×19.873
という関係式が得られ、すなわち、ある大学の1つの学問分野での専任教員数は約20人という傾向とみることがでいます。
 ただ、R2は0.4676に留まっており、有意な関係とは言いづらいレベルです。むしろ指数的な変化、すなわち、がk門分野数が増えれば直線回帰以上に教員数が増えるという説明のほうが相関はいいのですが、それでもR2=0.5012に過ぎず、大して変わりません。
 つまり、専攻できる学問分野数と専任教員数との関係は、関連性が深いとはいいづらい、ばらついた傾向なのです。
 なぜそうなるのかというと、学問分野ごとに最低限必要な教員数に違いがあるという点があります。
 一般的な学部単位でみると、文・法・経・理・工・農・医・薬・教育といった感じでなるでしょうが、今回の学問分野の分類では、文・理・工・農などは学部内部の専攻で細分化されているのに対して、法・経・医・薬などは1つないしは2つ程度にしか分かれていません。
 ただまぁ、それ自体は当然といえば当然で、医学が専攻できるといって泌尿器科学の講座だけあっても何だし、法学が専攻できるからといって民訴法だけでは修めたことにならないでしょう。不可分で大きくなる専攻はあると思います。
 特に医学は、大学病院なども抱えて、そこの医師を常勤講師などとすると相当の専任教員数になったりします。そのため、医学部のある大学についてはその辺の上乗せを考慮する必要があることから、前掲のグラフでは、大学名を出したところは色分けしています。

 そのうえで、前掲グラフをみると、医学部のある大学では、1学問分野あたりの教員数が多く出ています。
 ただし、医学部のある大学でも1分野約20人の平均ラインかそれよりも下というところもあります。それは主に旧帝国大学以外の地方国立大学です。そのような大学では、医学部を割り引いて考えると、やはり1分野あたりの専任教員数が少ないであろうことが推し量れます。医学部のない茨城、宇都宮、岩手、福島などのレベルからも想定されます。
 地方国立大学では様々な分野の専攻を開設していますが、そこの教員数が限られるという場合が多くなりやすいです。そのため、専攻の選択の余地があるものの、専攻内では特定の先生の指導の影響を非常に受けることとなります。
 その先生とフィットすれば問題ないのですが、指導方法が合わないと、行き場がなくなるという危険性があります。特に細分化された人文系などではそういう可能性があります。現在、文科省は国立大学の文系縮小を行ってきていますが、人員削減で専門分野のスタッフが限られてしまうと、相当にバランスのとれた優秀な先生でないと、教室崩壊ということにすらなりかねません。研究成果の高い人が必ずしも良い指導者とは限りませんから、人を絞ることは、学生にとっての教育環境としては厳しいものとなってしまいます。このあたりまで含めて、文系の規模維持は必要であろうと思います。

 他方で、医学部がなくとも1学問分野の教員数が相対的に多い大学もあります。早稲田、立命館、明治、関西学院、中央、東京理科といった大都市部の大規模私立大学に主に見られます。
 法・経済・経営といった学部が大きい大学が多いこともありますが、これらの大学では1学問分野内で先生を選べる機会は多いといえるでしょう。
 これは、学生1人あたりの教員数とは異なります。学生1人当たり教員数では大都市の大規模私立大学は、地方国立大学より悪い環境となります。しかし、指導教員を選ぶ上での選択肢の広さという点では、地方国立大学より有利な場合があり、教員の個人的な属性からの影響を回避できる環境にある可能性を持っているといるでしょう。

 上記の学部内の分野の細分化の差異以外にも、
・学生数が増えれば、専門以外の基礎科目や語学の教員が増える
・専門分野以外の資格取得のための教員もいる
・大学によっては、研究のみの専任教員もおり、必ずしも教育とは関係ない
・教育学部については、学問分野を教育学1本で表記しているところと、他の専門分野とも分けて表記しているところとがあり、必ずしも一定しない
といった点もあり、前掲グラフから関係を読むのが難しい面があります。
 それでも、「いろいろ専攻できる」と謳っている大学については、その専攻の教員数規模なども踏まえて、大学を選ぶのが必要だろうと思われます。

参考:各大学の専攻できる学問分野一覧
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注)2017年度設置予定だった大阪キリスト教学院大学の設置見送りと省庁大学校等を当ブログで付け加えたため、以前の集計と異なる数値の箇所もあります。

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