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<<   作成日時 : 2015/07/25 20:33   >>

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 文部科学省の学校基本調査によりますと、2014年5月時点における大学数(短期大学・通信制大学を除き、大学院大学を含む)は781大学だそうです。これに学位取得できる省立大学校を加えると全国で788大学となります。
 日本を東西に分けるのに、親不知−中央アルプス−浜名湖のラインあたりを境界と見立て、富山県・岐阜県・愛知県以西を西日本新潟県・長野県・静岡県以東を東日本とした場合、大学の数は西日本・東日本ともに394大学づつ同数となりました。
【日本列島の東西区分と大学数(2014年度)】
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 これを国公私別にみてみますと、国立大学(省立を含む)の93大学は東西でほぼ半々、西日本が46大学で東日本が47大学となっています。
 これが公立大学だと西日本の割合が高くなり、62.0%が西日本にあります。大学数で西日本が東日本より22校多くなっています。東西の面積比では東日本:西日本は58.0:42.0≒6:4で東日本のほうが広いのですが、都道府県数では東日本:西日本は18:29で、西日本のほうが多くなっています。すべての県が公立大学を持っているわけではありませんが、各県に1校公立大学を設置するだけでも西日本のほうが公立大学数が多くなる背景が生じます。
 一方、私立大学では東日本のほうが割合がやや高く51.7%となっています。もっとも、私立大学は603校あるとされているので、%では僅かな違いでも、大学数では東日本のほうが21校多いということになります。これらを合計してちょうどたまたま半々になっています。 
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 さて、これを学部学生のほか大学院,専攻科及び別科の学生並びに科目等履修生等を含む全学生数の構成でみると、東日本が54.9%、西日本が45.1%となり、東日本のほうが学生が多くなっているいます。人数としては東日本が西日本より約28万人多いです。
 なお、総人口では東日本の占める割合が52.1%なので、人口よりも学生数は東日本への偏りが見られるところです。
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 これを国公私立別にみてみると、国立大学では西日本が53.2%、公立大学でも西日本が62.3%を占めており、国公立大学の学生数は西日本の方が多いという結果になっています。以前に示した学部学生数から相対的に大規模なところを下に示しましたが、国立大学については、旧帝国大学以外に各県で1校は作られた地方国立において、相対的に規模の大きなところが西日本の大学で多いことが挙げられるでしょう。それは神戸大学・広島大学・岡山大学といった旧官立大学だけでなく、鹿児島大学、山口大学、愛媛大学でも8,000人以上となっています。もちろん東日本でも信州大学や静岡大学なども相対的に大きいですが、県の数の多い西日本が勝るという結果かと見られます。旧帝大でも西日本には大阪大学と京都大学という東京大学に匹敵するところが2校あることも特徴的です。
 公立大学は上述したように都道府県数の多さで西日本の大学数が勝ることもありますが、大阪市立大学や大阪府立大学など相対的に学生規模の大きな大学があることも影響しているとみられます。
 他方、私立大学では東日本が上回ります。下にあるとおり、学部学生数で6万人を超える日本大学を筆頭に、早稲田大学が4万人台、3万人台は無いものの2万人台が7校もあります。西日本では関関同立+近大の5校が2万〜3万人台の学部学生数規模にあるのみです。大学数もさることながら、大規模私立大学が多いことで東日本への私大学生の偏りが顕著になっています。
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【国公私別学生規模上位大学(学部学生数)】
 〔国立大学〕
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 〔公立大学〕
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 〔私立大学〕

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 このような東西の違いの結果、西日本・東日本の中での学生数の構成がどうなったのかをみると下図のとおりです。
 西日本の学生数の中に占める国立大生の割合は25.8%、公立大生は7.2%、合計で33.0%。同じく東日本では国立大生は18.1%、公立大生は3.6%で、合計で21.7%となります。
 この数字を大雑把に言ってしまえば、西日本にいる学生の3人に1人は国公立大学の学生なのに対し、東日本にいる学生では5人に1人が国公立大学の学生ということになります。
 この差というのは感覚的にかなり違うんじゃないかと思います。東西どちらも私大生が多いのには違いないのですが、東日本には大学生というと普通に私大生が思い浮かぶのに、西日本では国公立大生が普通に含まれるような状況なのですから。
 このあたりの親和性が、国公立重視か私大重視かなど進路を決めるにあたっての地域的な特性を左右しているんじゃないかと想像するところです。
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 もちろんこういう分析は、都道府県別、あるいは大都市部と地方などという切り口からのほうがより科学的に追えるのかもしれません。というか、きっとそういう正しい分析は既に研究されているかと思います。んなことで、ここでは西と東という非常にざっくりと荒っぽい地域設定で敢えて切ってみた次第です。

 国公私それぞれの立地や規模は歴史と需給から形成されてきたものですが、ここにきて、国立大学の文系・教員養成系の学部の廃止・縮小や私立大学の定員オーバー分の締め付け強化などの政策が行われようとしています。これにより地域的な立地や学生の集積にどのような影響と与えることになるのか。特に総人口に比しても国立大学生の割合の高い西日本では各大学がどうなるのか。これは伝統的に作られてきた学生街などローカルな地域経済にも影響を与えかねないことでしょう。
 ならば東日本の大規模私立の定員管理を強化することで西日本や地方に学生が還流するのか? それも簡単には思えません。魅力が違いますからね。
 徒に地方の大学を縮小させて、地域全体にまで委縮が波及しない策をちゃんと準備される必要があるかと思います。

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