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<<   作成日時 : 2015/06/14 01:22   >>

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 過去記事の世界大学ランキングに関連し、6月8日・10日にTimes Higher Education(THE)Quacquarelli Symonds(QS)とから、立て続けに各々の2015年版のアジアの大学ランキングが発表されました。
 ここでの日本の大学のランキングを見てみたいと思います。

1.アジア大学ランキングでの日本の大学の国内順位・アジア順位

@Times Higher Education Asia University Rankings 2015
(100位まで)
 2015年版では、100位内に19大学がランクインしました。東京大学はアジアbPという位置づけです。

日本国内順位(アジア順位):大学名〔ポイント〕
1位(1位):東京大学〔76.1〕
2位(9位):京都大学〔62.8〕
3位(15位):東京工業大学〔50.9〕
4位(18位):大阪大学〔49.1〕
5位(19位):東北大学〔48.1〕
6位(32位):名古屋大学〔43.3〕
7位(33位):首都大学東京〔42.5〕
8位(40位):東京医科歯科大学〔38.0〕
9位(48位):筑波大学〔35.4〕
10位(58位):九州大学〔33.3〕
11位(59位):早稲田大学〔33.2〕
12位(63位):北海道大学〔32.4〕
13位(73位):慶應義塾大学〔29.4〕
14位(75位):順天堂大学〔29.2〕
15位(78位):広島大学〔28.9〕
16位(81位):神戸大学〔28.7〕
17位(88位):岡山大学〔27.4〕
18位(91位):大阪市立大学〔26.8〕
19位(99位):千葉大学〔25.4〕

注)Times Higher Education Asia University Rankingsのポイント(得点)の構成
 ・教育に関する研究者間評価調査(Reputation survey):15%
 ・学生あたり教員数(Staff-to-student ratio):4.5%
 ・博士号取得者比率(Doctorate-to-bachelor’s ratio):2.25%
 ・博士号取得者数に対する学部在籍者数(Doctorates awarded to academic staff ratio):6%
 ・教育事業収入(Institutional income):2.25%
 ・研究に関する研究者間評価調査(Reputation survey):18%
 ・研究事業収入(Research income):6%
 ・論文数(Research productivity):6%
 ・被引用論文数〔Thomson Reutersに依る〕(Citations (research influence)):30%
 ・留学生比率(International-to-domestic-student ratio):2.5%
 ・外国人教員比率(International-to-domestic-staff ratio):2.5%
 ・国際共同研究(International outlook( research)):2.5%
 ・特許収入(Industry income (innovation)):2.5%



AQS University Rankings: Asia 2015(300位まで、ポイント表示は150位まで)
 2015年版では100位内はTHEと同じく19大学が入りました。18大学は共通ですが、残り1つはTHEでは順天堂大学が入っているのに対して、QSでは金沢大学が入っています(QSでは順天堂は300位以内にも入っていないのですが…)
 300位以内には68大学がランクインしています。
 日本1位の東京大学ですが、THEではアジア1位なのに対し、こちらQSでは12位とかなり厳しい評価となっています。また、驚き(?)なのが、大阪大学が京都大学を上回り、国内2位になっていることでしょうか。多分、これまでこういうことは無かったかと思います。

日本国内順位(アジア順位):大学名〔ポイント〕
1位(12位):東京大学〔94.9〕
2位(13位):大阪大学〔94.7〕
3位(14位):京都大学〔94.3〕
4位(15位):東京工業大学〔94.2〕
5位(20位):東北大学〔92.3〕
6位(21位):名古屋大学〔90.5〕
7位(25位):北海道大学〔87.2〕
8位(28位):九州大学〔85.5〕
9位(33位):筑波大学〔82.1〕
10位(37位):慶應義塾大学〔77.5〕
11位(39位):早稲田大学〔73.6〕
12位(41位):神戸大学〔73.1〕
13位(53位):広島大学〔67.8〕
14位(65位):東京医科歯科大学〔63.8〕
15位(73位):金沢大学〔59.9〕
16位(80位):千葉大学〔57.2〕
17位(83位):岡山大学〔56.4〕
18位(87位):大阪市立大学〔55.7〕
19位(96位):首都大学東京〔53.9〕
20位(101位):熊本大学〔52.3〕
21位(107位):横浜市立大学〔50.8〕
22位(108位):長崎大学〔50.2〕
23位(109位):東京農工大学〔49.9〕
24位(127位):一橋大学〔46.0〕
25位(129位):埼玉大学〔45.6〕
26位(132位):群馬大学〔45.4〕
27位(133位):東京理科大学、新潟大学〔45.3〕
29位(136位):徳島大学〔45.1〕
30位(140位):鹿児島大学〔44.1〕
31位(141位):岐阜大学〔44.0〕
32位(145位):横浜国立大学〔43.3〕
33位(148位):信州大学〔42.8〕
34位(151-160位):大阪府立大学、上智大学、学習院大学
37位(161-170位):東海大学、宮崎大学、北里大学、山形大学、豊田工業大学、お茶の水女子大学
43位(171-180位):三重大学、立命館大学、国際基督教大学
46位(181-190位):静岡大学、京都工芸繊維大学、高知大学、立教大学
50位(191-200位):山口大学、九州工業大学
52位(201-250位):佐賀大学、京都教育大学、奈良女子大学、近畿大学、秋田県立大学、弘前大学、明治大学、国際教養大学、青山学院大学
61位(251-300位):岩手大学、日本女子大学、日本大学、島根大学、同志社大学、中央大学、崇城大学、京都産業大学

注)QS University Rankings: Asiaのポイント(得点)の構成
 ・研究者間評価(Academic reputation):30%
 ・雇用者評価(Employer reputation):10%
 ・学生あたり教員数(Faculty/student ratio):20%
 ・被引用論文数〔Scopusに依る〕(Citations per paper):15%
 ・教員1人あたり論文数(Papers per faculty):15%
 ・外国人教員比率(Proportion of international faculty):2.5%
 ・外国人学生比率(Proportion of international students):2.5%
 ・交換留学生受入比率(Proportion of inbound exchange students):2.5%
 ・交換留学生送出比率(Proportion of outbound exchange students):2.5%


 THEもQSもポイントの構成を内容に即しつつ訳してみましたけれど、間違えているかもしれませんので、得意な方、誤訳があったらお教え下さいませ。


2.アジア順位の変動
 THEもQSもアジア大学ランキングは一昨年から開始されています。そこで2013・2014・2015の3回分の日本の大学の順位の変動をみてみます。

@Times Higher Education Asia University Rankings(100位まで)
 2013年にランクインした大学は22大学ありました。それが2014年には東京農工大学と横浜国立大学が圏外となり20大学に、さらに2015年には金沢大学も圏外に落ちたため、19大学となりました。
 下位が圏外に消えるだけでなく、全体的にランクダウンが続いています。2013⇒2014年ではランクアップしたのは僅か2大学のみで、14大学がランクダウンしました。さらに2014⇒2015年ではランクアップが3大学に増えたものの、ランクダウンも16大学に増えてしまっています。
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AQS University Rankings: Asia(300位まで)
 2013年に300位内にランクインした大学は71大学ありました。それが2014年には群馬県立女子大学、関西学院大学、京都女子大学が圏外に落ちて68大学に。2014⇒2015年では公立はこだて未来大学と山口県立大学が圏外に落ちましたが、徳島大学と京都産業大学がランクインして大学数としては68大学で維持されました(それにしても、徳島大学がいきなり136位って…。なんでこれまで引っかからなかったのだろ? やっぱり中村修二UCSB教授のノーベル物理学賞受賞の影響かな?)
 ランクインしている大学もランクダウンが多く、2013⇒2014年では42大学がランクダウンとなり、ランクアップした12大学の3.5倍もの数になりました。2014⇒2015年ではランクダウンした大学数は減ったものの、依然として37大学が下がり、ランクアップした16大学の倍以上となっています。
 特に下落が激しいのが東京理科大学でして、2013年に76位であったものが、2014年にベスト100から落ち、2015年には133位へとなり、2013年と比べると-57ものランクダウンとなっています。また、山口大学も2013年の140位から2015年には191-200位へと下落しており、順位帯なのではっきりと低下順位は分からないものの、2013年との比較では-51〜-60位の低下と、やはり大幅なランクダウンとなっています。
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3.ポイント(得点)の変動

@Times Higher Education Asia University Rankings(100位まで)
 2013⇒2014年にかけてポイントの増減率が計算できる20大学のうち6大学ではポイントが増えており、上記2.の順位の上昇が2大学のみ留まったのとやや異なる傾向があります。2014⇒2015年はもっと顕著で、19大学中13大学でポイントが増加しています。
 これは結局、他のアジアの大学、特に中国勢がより急速にポイントを挙げてきており、日本の大学のポイント拡大のテンポが中国勢にそれに追い付いていない結果となっています。2014⇒2015年にかけてランクアップした早稲田大学、神戸大学、岡山大学は、それぞれポイントが+3.8、+3.1、+2.9と2.5ポイントを超える増加となっているのに対し、ポイントが増加したもののランクダウンした大学は+2.0未満のポイント増加に留まっています。
 ちなみに、ポイント増加でも追い越されて順位が下がる状況下、ポイントが減少した北海道大学、順天堂大学、大阪市立大学に至っては、順位が-15、-12、-20のランクダウンという「大暴落」状態となりました。なお、東京大学、京都大学の日本の上位2大学もポイントを減らしており、このランキングでアジアトップとされている東京大学も2位のシンガポール国立大学に僅差にまで詰め寄らています。このままの勢いだと、来年版では東大が抜かれることも覚悟しなくてはならないでしょう。
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AQS University Rankings: Asia(150位まで)
 2013⇒2014年でポイントの増減が把握できる33大学中、17大学でポイントが減少しているものの、15大学はポイント増加となっており、増減均衡の感じになっています。2014⇒2015年はさらに顕著で31大学中19大学でポイントが増加するなど「グローバル」化対応として健闘しているといえるでしょう。それでもなお、このランキングでも日本勢は順位の後退を強いられており、中国勢らの拡大の勢いは日本を上回っています。
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 まぁ、このような大学ランキングも、絶対的に客観的、といえるようなものじゃないですけどね。
 ランキングは結果や現在置かれている位置を見るための手段なのですが、国や大学当局がこれらのランキングでのランクアップを目的としたとき、ま、いろいろな操作も可能だったりするわけです。
 極端なものは、韓国のHyung-In Moonによる成りすまし(?)事件などもありました。全く個人的な作為なのか組織的なものか分かりませんが、キャッチアップを焦る国や研究者ほど手段と目的とを間違えて科学がおかしくなるような事態を招きかねません。
 日本も同じような愚を犯してはなりません。履き違えると「第二のSTAP事件」を産むだけです。大学ランキングは一つの指標としてみつつも「世界ランキング100位内に10大学」などいう安倍の政策目標なんかに左右されず、研究や教育に臨んで頂ききたいと思います。

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