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zoom RSS 文理別・学部系統別の偏差値構成

<<   作成日時 : 2015/04/26 20:25   >>

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 先に国公立文系私立文系国公立理系、私立理系それぞれの大学別の平均偏差値をみましたが、ここではそれぞれの国公私立の文理別・学部系統別の偏差値の内容をみてみます。

1.模試別偏差値別募集人数構成
 まず、当ブログで取り上げている駿台の2つの模試(スタンダードとハイレベル)で示されている各大学・学部・学科・試験種類別の偏差値(合格確率60%とみられる)について、一般入試(センター利用等を含む)の募集人数ごとに積み上げるとどうなるかをみると、図1のとおりとなりました。なお、偏差値の示されていない試験種類については、方法が近いもの、科目数が近いもの、試験日程が近いものなどから、偏差値が表示されている試験種類に加算しています。
 なお、募集人数についてはGAKKEN『2016年度用大学受験案内』学研教育出版(2015年4月)代々木ゼミナール「入試情報・入試結果」旺文社「大学受験パスナビ」、各大学HPなどから収集しました。

   図1 模試別偏差値別一般入試募集人数
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 ま、当然ですが、ハイレベル模試のほうが受ける母集団が成績上位層であることから、スタンダードに比べ上位の偏差値が分散するようになっています。実際にハイレベルの模試を受ける受験生で下位の大学を受ける人も少ないでしょうけど、設定されている偏差値に募集人員を充てると偏差値44がピークとなっています。
 もっとも、これは募集人数ですので、合格者数でいけば、上位私立大学はもっと多く下位では定員割れもありますから、ピークはもっと50に寄ることになると思いますが。
 スタンダードのほうはもう少し50寄りにピークがあり、偏差値48。上記の合格者数で集計すればさらに高い値にピークがあるかもしれません。
 スタンダードのほうが分散はこじんまりと設定され33〜74の範囲。それに対して、ハイレベルではもっと上下の差がつけられており、28〜78までに広がっています。ただ、ピークはハイレベルのほうが集中する分布となっています。ハイレベルは特に上位大学間で差が付くような偏差値といえるでしょう、模試の目的からして。

2.文理別構成
 さて、これらを国公立・私立別文理別にみてみますが、以前の集計も継承しつつ、文・理を専攻の外観等から以下のように設定しました。

文系:法学部系、人文学部系、経済学部系(経営・商などを含む)、社会学部系、外国語学部系、国際関係学部系、芸術学部系、生活学部系(家政・ファッション・被服などを含み、栄養・住居などを除く)、教養学部系(理系と明示されている学科・専攻を除く)、教育学部系(数学・理科・体育・保健・養護などを除く)、神学部系、等
理系:医学部系、歯学部系、薬学部系、医療・看護・保健学部系、農・獣医学部系、工学部系、理学部系、生活学部系(栄養・住居など)、教養学部系(理系と明示されているもの)、教育学部系(数学・理科・体育・保健・養護など)、文系の専攻等で理系入試と明示されているもの、等

 以上の区分で募集人員数の構成をみると、図2のとおりです。なお、省立大学校(学士が取れる7校)については、センター試験とは関係なく独自日程であることから、私立大学の一般入試と同等と見做し、私立に算入しています。

 図2 国公立・私立別文理別一般入試募集人数構成
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 これに基づけば、約36万人分ある一般入試の募集人数の28.0%が国公立の募集となっています。大学数そのものの差もありますが、圧倒時に私立の枠が多くなっています。
 文理別では、57.7%が文系です。このうち、私立文系が全体の46.6%と半数近くを占めていて、国公立の11.1%と比較すれば、文系では私立が国公立の4倍以上の募集規模があるとなります。
 一方、理系は全体の42.3%で、文系より少ないです。理系でも、私立のほうが国公立よりも募集人数が多いのが文系よりも多いのは文系と同様ですが、国公立が全体の16.9%なのに対して私立が同25.4%であり、国公立と私立の差が小さくなっています。
 また、国公立の中では文系よりも理系の方が募集人数が多くなっています。

 このように母数の規模に差がありますので、国公立・私立別文理別それぞれの枠内での偏差値の分布を割合でみてみます。

 図3 国公立・私立別文理別一般入試募集人数の偏差値別割合
  @スタンダード模試
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  Aハイレベル模試

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 スタンダードとハイレベルとでは、ともに国公立のピークの偏差値が私立のそれよりも高い位置にあります。それは文系・理系ともに同じです。母集団の大きさの問題もありますが、国公立のほうがピーク周辺の偏差値での割合の高さが私立より高くなっています。私立は国公立に比べて、偏差値の上下に広がりがあります。結果として平均的には国公立の偏差値が私立よりも高い傾向であるといえるでしょう。この辺は国公立に強みがある駿台だからこその特徴も留意しておく必要があるのかもしれません。

3.学部系統別構成
 次に、学部系統別に構成をみてみます。
 各大学の学部・学科・専攻等の学部系統は駿台による区分を基本的に用いていますが、その中で、当ブログでは農学部系統(含む水産、以下同じ)から獣医学系統(6年制)、人文学系統から(自宗派に関する)宗教学系統(私立のみ)を切り分けました。これにより20の学部系統を設定しました。また、東京大学や北海道大学などの学部を跨ぐ総合選抜については募集要項などをもとに各学部に按分しています(過去記事の末尾参照)。
 この学部系統ごとの募集人数をみると下図のとおりです。

 図4 国公立・私立別学部系統別一般入試募集人数
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 これによると、国公立で最も一般入試の募集人数が多いのが工学部系統で、約2.8万人と断トツです。以下、教育学系統(含む教員養成、以下同じ)が約1.2万人、経済学系統(含む経営学・商学、以下同じ)が約1.1万人であり、1万人規模を超えるのはこの3系統のみです。
 一方、私立の一般入試の募集人数では、経済学系統が約5.3万人で最も多くなっています。以下、工学部系統が約3.5万人、人文学系統が3.2万人となっており、この他、法学系統、社会学系統(含む社会福祉、以下同じ)、保健学系統(含む看護・口腔衛星等、以下同じ)、生活科学系統(家政学など)、外国(語学)系統などが1万人以上の規模となっています。
 多くの学部系統では国公立より私立のほうが募集人数が多くなっていますが、国公立のほうが多い学部系統として、教育学系統、医学系統(6年制)、農学系統、理学系統となっています。

 ではこれらの学部系統の偏差値の構成をみます。
 なお、20本のグラフを1枚のグラフに載せるのは流石に見分けがつかないので、文理10系統づつとしました(それでも見づらいが…)。そのため、前述2.で分けた文系・理系ですが、文理複合的な教育学系統、生活科学系統、総合系統などで、まとめて文理のどちらかに寄っております。そのため、図5の各系統の文理別合計と図3とは部分的に一致しませんのでご了承下さい。

 図5 国公立・私立別学部系統別一般入試募集人数の偏差値別割合
  @国公立文系学部系統(スタンダート模試)
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  A国公立理系学部系統(スタンダード模試)
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  B私立文系学部系統(スタンダード模試)
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  C私立理系学部系統(スタンダート模試)
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  D国公立文系学部系統(ハイレベル模試)
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  E国公立理系学部系統(ハイレベル模試)
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  F私立文系学部系統(ハイレベル模試)
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  G私立理系学部系統(ハイレベル模試)

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 これらを見て言えそうなことは、まず、国公立・私立とも、文系は各学部系統が渾然としているのに対して、理系は比較的学部系統の階層化ができているのではないか、ということです。理系では最上位は圧倒的に医学部系統です。
 以下、ピークをみていくと、国公立の主要系統ではだいたい、
 医学>獣医学・歯学・薬学>農学>理学>保健学>工学
って感じでしょうか。ちょっと理学のピークが分かりづらいですね。いずれにしても工学はかなり押し下げられている感があります。
 私立理系になると、医学と獣医学が高いのは変わりませんが、歯学・薬学がそれらから離れて、低くなっています。薬学のよりも農学のほうが高いかなって感じですね。
 文系になるともっと混在している感があります。偏差値上位〜下位まで各学部系統が存在していると。高偏差値で目立つのは法学部系統ですが、これも相対的に下位でピークがあったりします。コメントが思いついたらまた書き足しますが、まぁごちゃごちゃしていますね。どの系統も上位〜下位まであるということです。芸術学系統と宗教学系統は高位にないのは確かですが。

 最後に、各学部系統の平均などのデータ表を示しておきます。

 表 学部系統別一般入試募集人数・平均偏差値等
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